現在、角川武蔵野ミュージアム・エントランスで展示発表している立体作品〈 マンダラーシュ MANDALAJU Seeds 〉 。この作品は、洋服製造過程で生じる<裁断くず>を再利用して新たなプロダクトを製作するプロジェクト UpcycleLinoさんとのコラボレーションによって制作したものです。今回は作品の素材として、実際にUpcycleLinoさんにご提供いただいた<裁断くず><反毛綿(わた)><再生糸>を使用いたしました!
https://store.nestrobe.com/confect/pages/upcyclelino_mandalaju
以下はコラボレーションにあたってのステイトメントになります。
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命の切れ端を集め、そこに新たな命を吹き込むこと。
私たちが着ている服はどのように作られているだろうか。
たとえば綿の服であれば、まずは綿花が育てられる。そこから取れた綿が紡がれて糸になり、やがて反物として織られ、ある形へと裁断され、縫い合される。
たくさんの工程を経て作られたものを、私たちは日頃から身につけている。
ものを作る際には端材が出る。
Upciclelinoは端材を材料にして、もう一度生地として再生するというプロジェクトを行っている。裁断クズを集め、糸に直して、織りなおす。そのプロセスを想像して、楽しくなった。
廃棄されてしまう予定だったものが、新しい価値と共に生まれなおすこと。それは生命がずっと繰り返してきたことだ。私たちを生かしている土は無数の死の堆積だとも言われている。命の切れ端としての死は、いつだって新たな生を準備してきた。
だから、私は裁断クズをつなぎ合わせて、生き物たちの皮膚を作ってみようと思う。再生した生地や材料たちから生き物たちの身体を織りなし、そこに作品としての命を吹き込んでみようと思う。
無用とされたものたちが寄せ集まって八百万の生き物たちへと生成していく。
この世界には無用なものなどなにひとつとして存在しないのだから。
また今回のコラボレーションでは、角川で展開している《 綻びの螺旋 Perforated Spiral 》のドローイングをプリントした〈バンドカラーシャツ〉、〈スカーフ〉、〈スケッチバッグ〉の3モデルも制作。すでにリリースされており、通販サイトや角川武蔵野ミュージアムショップなどでお買い求めいただけます。
私も着用。生地が気持ちよくて、形もいいです〜〜!私としては襟に注目◎
プロダクトのドローイングは、角川武蔵野ミュージアムで展開中の《 綻びの螺旋 Perforated Spiral 》より!