『コロナ禍をどう読むか 16の知性による8つの対話』(亜紀書房)

昨年の春の緊急事態宣言から続いてきた対談シリーズ、遂に書籍としても本日発売です!
これらの対話たちを聴きながら、ドローイングし続けた1年間。シリーズでは挿画を描かせていただいていました。
本でも装画を手掛けさせていただいております。
ぜひお手に取ってご覧ください*

『コロナ禍をどう読むか 16の知性による8つの対話』(亜紀書房)

https://www.akishobo.com/book/detail.html?id=999&st=1

奥野克巳、近藤祉秋、辻陽介 編
装丁:五十嵐哲夫
亜紀書房: 田中祥子、内藤寛

■ TALK 01 奥野克巳 × 近藤祉秋
ウイルスは人と動物の「あいだ」に生成する

■ TALK 02 逆卷しとね × 尾崎日菜子
接触と隔離の「あいだ」を考える

■ TALK 03 吉村萬壱 × 上妻世海
私と国の「あいだ」を/で問い直す

■ TALK 04 清水高志 × 甲田烈
既知と未知の「あいだ」の政治

■ TALK 05 松本卓也 × 東畑開人
心と身体の「あいだ」を考える

■ TALK 06 山川冬樹 × 村山悟郎
隔離され、画像化された二つの「顔」、その「あいだ」で

■ TALK 07 辻村伸雄 × 石倉敏明
歴史と神話の「あいだ」の実践

■ TALK 08 塚原東吾 × 平田周
グローバルとローカルの来たるべき「あいだ」へ

最後の写真は表紙に使った作品です!

《世界に見られている。Worlds are looking at me.》
2015
pencil and acrylic on Arche paper mounted on panel, leather. variable size

雪国の厳しさと美しさと


本年もどうぞよろしくお願いいたします。

写真は北国の風景たちです。昨年年末は雪国でした。雪の厳しさと美しさと。。!
しかし、あまりの豪雪なので心配であります。。

山の中では、男鹿がどっしりと凛とした目つきで、こちらを見ていました。

最後の写真は秋田のおもろさんで、セクシー大根に描いたミニ道祖神です!みんなが無事に過ごせますように。


カルチャーアイコンに宿る都市の野生 ― Timberland「6-INCH BOOTS」が大自然に還るとき

千賀さん、辻さんと作りました*
ABC-MARTさんが主催するこの企画。選んだくつはTimberlandです*

僕たちの足元には「土」があり、またその「土」をうごめき、僕たちの生を支えている無数の生命がいます。それこそ植物は動かないけれど世界と常につながっている存在ですよね。

下のリンクから記事が読めます。ぜひご覧ください*

https://gs.abc-mart.net/story/4862/

Photo by Kenji Chiga

辻陽介:都市という場所は、他の生命に生かされているだけの人間が、あたかも自立していて自力で生きているかのように錯覚してしまうことができる場所だと思います。

僕も、大小島さんや千賀さんだって、日々その錯覚に陥っている。例えば、スーパーで売られている魚の切り身から、水中で生きる魚をいちいちイメージなんてしない。

それはある意味で仕方がないことでもあって、だからこそ、そうした錯覚が錯覚に過ぎないということを意識する契機を持つことが大事だと思うんです。

そういう僕らなりの生活感覚に根ざした葛藤を、作品を通して追体験してもらえたらいいなと。

── Timberland ✗ 大小島真木・千賀健史・辻陽介

✔:カルチャーアイコンに宿る都市の野生― Timberland「6-INCH BOOTS」が大自然に還るとき

東久留米の秋田緑花農園さんにて*この制作中、敷地内では堆肥が熱を出しながら発酵を進めていました。手を突っ込んだら熱いくらいの温度です!無事に小麦畑に撒かれたとのこと*

じわじわと

逆卷しとね評, エコトーンの砌(みぎり)は呪縛する

学術運動家・野良研究者の逆卷しとねさんが、練馬区立美術館「再構築展」での私の作品について、評を書いてくださいました!
こちらです!↓

https://makiohkojima.wordpress.com/2020/11/15/140/

触発が触発を生むようにして、書いてくださったしとねさんの文章。
実体験に根差したフィクションです!
エコトーンの出会いの場で絡まり合う生について。

評中より–
エコトーンの出会いの「力」は、個体や種、生態系として切り分けることのできる単位に先んじてある。エコトーンの力に晒された人間は、ゴレム池上やゴレム荒木がそうだったように、いつまでも同じ人間にとどまることはできない。人間は人間ならざる存在に変性(denature)し、他の生と絡まりあい、相互に貫入する。このようなエコトーンに本拠をもつ抱握の「力」をこそ大小島はドローするし、ドローイングは抱握の「力」そのものとして働く。—エコトーンとは:生態学において、陸域と水域、森林と草原など、異なる環境が連続的に推移して接している場所。一般に、生物の多様性が高いことで知られる。移行帯。推移帯。(コトバンクより)


千賀さん、サムさん、しんくんの素晴らしい写真も盛りだくさんです!お時間ある時に是非!!


Shitone Sakamaki, an academic activist and independent scholar, wrote a review of my work at the Group Exhibition”Reconstruction” at the Nerima Art Museum! It’s big honor for me! Great photos by Chiga-san, Sam-san, and Shin-kun!



土を介して集い、語り合い、絡まり合う、人間以上からなる土のアゴラ(広場)

「土のアゴラ」展が始まりました!10月26日(月)までの6日間。上野駅中央改札口外のグランドコンコースにて。9:00-19:00。

土を介して集い、語り合い、絡まり合う、人間以上からなる土のアゴラ(広場)です!

駅に土を持ち込んでいます。

主催: 公益財団法人 日本交通文化協会滞在制作 in クレアーレ熱海ゆがわら工房協力:株式会社良徳 | 秋田緑花農園〜タネニハ〜, アトリエ華もみじ

AlLL PHOTO by Kenji Chiga

制作中の秋田緑化農園にて

土のアゴラ

10月21日から26日までの6日間、上野駅中央改札口外グランドコンコースで作品「土のアゴラ」を展示します!

私たちの足下にある「土」に、広場を意味するギリシャ語の「アゴラ」を掛け合わせた本作では、生と死、種を超えた複数のものたちが、土を介して集い、語り合い、絡まり合う、人間以上からなる「公共圏」のイメージを、まさに公共空間である駅構内において再現することを試みています。
この展示では、頭部を陶器で、身体部分を実際の土でつくった生物のオブジェを発表致します。陶器とはそもそも、土を捏ね、火で生成し、鉱物を元にした釉薬によって彩られるもの。その陶器が土の中において実際の植物と絡まり、生態系そのものと共に一つの身体をなしています。


土と言えば、最近、”フムクラシー”という言葉をつくりました。この言葉はデモクラシーをもじったもので、腐植土を意味するHumus=フムスに、力を持つことを意味するKratos=クラトスを掛け合わしています。あらゆる存在の絡まり合いの象徴である「土」が、この世界で再び力を取り戻していくこと――フムクラシーという造語に私が託したイメージは、今回の作品「土とアゴラ」にも引き継がれています。

土のアゴラ、制作中

2019年からのおよそ1年間、私は湯河原にあるクレアーレ工房さんに通い、時に滞在をさせてもらいながら、陶器を制作させていただきました。深緑の山の麓で土に向き合い、形を捏ね、釉薬の気まぐれに一喜一憂する日々は、多くの学びに満ちた貴重な時間でした。
展示期間はたった6日間ですが、陶器に向き合い、土と語り合ってきた私の一年間をお見せいたします。もし上野駅近くを通りかかるようなタイミングがありましたら、ぜひお立ち寄りください。



本作の制作においては、陶器のレジデンスにお招きくださった公益財団法人 日本交通文化協会さん、 クレアーレ熱海ゆがわら工房さん、陶器と絡み合う植物をご提供くださった株式会社良徳 | 秋田緑花農園~タネニハ~さんをはじめ、多くの方々にご助力いただきました。心よりお礼申し上げます。感謝を込めて**



「土のアゴラ|Agorá of Multi species」
2020年10月21日(水)〜26日(月)
9:00-19:00入場無料
JR上野駅 中央改札口外グランドコンコース
主催: 公益財団法人 日本交通文化協会滞在制作 in クレアーレ熱海ゆがわら工房
協力:株式会社良徳 | 秋田緑花農園〜タネニハ〜


《ゴレム Golem》《胎樹 Fetus tree》

Photo by Kenji Chiga
Photo by Osamu Nakamura
Photo by Kenji Chiga


この作品は《ゴレム Golem》 《胎樹 Fetus tree》 という作品です。

緊急事態宣言が日本でも発令された4月の前半、私は湯河原にあるクレアーレ工房で陶器のレジデンスをさせてもらっていました。深緑の山の麓で毎日毎日、土粘土を捏ね、陶器制作に励みながら、あらためて「土」のことを考えていました。

初め、地球は岩石の塊に過ぎませんでした。その岩石を微生物たちが少しずつ食べ、分解し、糞に変換していきました。さらに、その糞と混ざり合うように生物たちの死骸が堆積し、気が遠くなるほどに長い時間の圧力が加わることで、今日の私たちが「土」と呼ぶものへと生成したのです。土とは生きとし生けるもののコレクティブであり、絡まり合いの成果であり、運動であり、生成なのだ。それは万物の生と死の合作なのだ。世界が新しい「禍」に揺らいでいる最中、私は「土」に触れながら、そんなことを考えていました。

この《ゴレム Golem》という作品は、ゴーレムというヘブライ神話に登場する「土」から作られた生きた人形のイメージを元にしています。実は人間を意味するHumanの語源は「腐植土」を意味するラテン語のHumus(フムス)なんだそうです。そうか、人間はもともと、物理的にも観念的にも「土」によって生かされていたのか。私は土の人形であるゴレムに、人間=Humanの原型としてのイメージを託すことにしました。

土の人形であるゴレムの左脚は台座を超えて、異形の大樹へと繋がってゆきます。土に育まれ物言わず聳え立つ大樹の中心に、私たちの身体=生命を中心において支え、神経信号を脳へと伝達する脊髄の宿木である「脊椎」が重なっています。私はこの樹を《胎樹 Fetus tree》と名付けました。

胎樹は、5M半にも及ぶ大きな絵です。私はこの絵を床いっぱいに広げて描いたのですが、描くためには四足歩行の動物のように背をかがめて床を履い、絵の上をぐるぐると歩き回り続ける必要がありました。その様子は、作家が大きな絵を描いているというより、さながらお百姓が土壌を耕しているようであったと思います。大地に見立てたキャンバスの上で、自分の無力さ、ちっぽけな身体を感じながら、謙虚に描き上げました。

本作品の制作においても多くの方々に支えていただきました。この場をお借りして心より御礼申し上げます。

練馬区立美術館「Re construction 再構築」展も、いよいよ本日が最終日となりました。このような大変な時期にもかかわらず、公開制作中、展覧会期中に会場へと足を運んでくださった全ての皆様に心より感謝いたします。

Photo by Kenji Chiga

《ゴレム Golem》陶器、刺繍、綿布、木、珪化木、猪の骨、ガラス、縄文土器、貝、火山石、造花、糸、アクリル絵具、マーカーYear 2020協力公益財団法人 日本交通文化協会クレアーレ熱海ゆがわら工房松田マリ

《胎樹 Fetus tree》綿布、アクリル、ラッカースプレー、マーカー、Year 2020Size: w 3680mm x h 5468mm協力: 松田マリ

Photo by Kenji Chiga
Photo by Osamu Nakamura
Photo by Osamu Nakamura

オゾン層――この地球にとっての皮膚のような膜を、自分たちの第二の皮膚として捉えることはできないだろうか?

Photo by Shin Ashikaga


この作品は《ウェヌス Venus》という作品です。

着想のきっかけとなったのは、私たちが普段している「呼吸」でした。

私たちは酸素を「呼吸」することなしには生きていくことができません。そして、この地上が酸素で満たされているためには、オゾン層の存在が欠かせません。

オゾン層――この地球にとっての皮膚のような膜を、自分たちの第二の皮膚として捉えることはできないだろうか?

そのような問いのもとに作り始めたのが、この《ウェヌス Venus》という身体像でした。

Photo by Osamu Nakamura

《ウェヌス》の身体を覆う皮膚をなしているのは、海洋プランクトンとプラネットの映像です。この貴重な海洋プランクトンの映像群は、海洋研究者の田所和明さん、奥修さん、下出信次さん、Daniella Schatzさん, Michel Floresさん、Flora Vincentさんらが研究のために電子顕微鏡を用いて撮影したものです。プラネットの映像についてはNASAからお借りしています。

身体の内部に抉りこむようなサウンドを制作し、私の拙いラフ映像をここまで素晴らしいものに編集してくださったのは、アーティストのCurtis tammさんです。Curtisのサウンドは、彼がフィールドレコーディングによって録音した火山の音や海の音、あるいは心臓の鼓動音などをサンプリングしたものであり、様々な存在が絡まり合う場としての皮膚に、ミクロとマクロを往還するようなダイナミズムを与えてくれています。

制作においては名前を挙げた方々以外にも本当に多くの方々に支えていただきました。この場をお借りして心より御礼申し上げます。

練馬区立美術館「Re construction 再構築」展ももう残すところあと3日となりました。

もしご都合が合いましたら、是非とも身体像たちをご覧ください*

Photo by Kenji Chiga
Photo by Kenji Chiga
Photo by Kenji Chiga
Photo by Kenji Chiga

Re construction 再構築 アーティストトーク

練馬区立美術館開館35周年記念 Re construction 再構築の関連イベントとして開催を予定していた
出品作家4名によるアーティストトークは、新型コロナウィルス感染予防の観点より中止となりましたが、代わりに各作家へのインタビューを収録した動画配信が開始されました!

下記リンクよりそれぞれの作家のトークをご覧いただけます!
(すべて2020年10月末までの限定公開となっております。)

https://www.neribun.or.jp/event/detail_e.cgi?id=202007311596170726&fbclid=IwAR3ov5ObkpjXv2GtFs7ytY5bCGVTGySf2O9QtqTa6BG-NEi04I_CFj1CdCk

タラ号での経験について、朝日新聞さんに取材していただきました!

タラ号での経験について、朝日新聞さんに取材していただきました!

プランクトンは海の味、白い鯨との出会い、「more than human」人間以上の存在について。

タラ号で得た学びは、”鯨の目”シリーズを越えて、今開催中の練馬区立美術館での新作へも、引き継がれています。

Thank you for TARA OCEAN !!!!!!

https://miraimedia.asahi.com/ohkojimamaki/?fbclid=IwAR0iGxHvvKi_YFPNwFT69bo6Fxv7AXOMKWprog5FUzvsM4dErEA6BO0oKwY